打ち付ける雨の音に目が覚めた、ストックホルムの朝。
まだ時差に体が慣れていないこともあって、早めの朝食からスタートしました。
スウェーデンのホテルの朝食は、だいたいどこも同じ感じ。たくさんの種類のパン、ハムやソーセージ、スウェーデン名物のミートボール、チーズやヨーグルトなどの乳製品、そしてフルーツ。シンプルだけど、私にとっては懐かしい味です。
「スウェーデンに行ったら、福祉だけじゃなくて文化も学ばせてあげなさい!」という師匠のご指導もあって、今日は観光と移動の1日に。まず最初にストックホルム市庁舎に向かいました。ノーベル賞の記念晩餐会が行われることで有名な市庁舎ですが、市役所としても機能していますし、ストックホルム市議会も行われています。
詳しい説明は、昨年のブログを見ていただくとして、やはり驚かされるのは、ノーベル賞の晩餐会が行われる「青の広間」の狭さ!ここで1,300人以上の人にフルコースのディナーを提供するということは、にわかには信じられません。今年は京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が受賞されたこともあり、日本でもテレビ中継が行われることと思います。ぜひご注目ください!
さて、少し王宮を見学した後は、ノーベル博物館へ。ノーベル賞の歴史や歴代の受賞者について、工夫を凝らした展示がたくさんある、とっても楽しい博物館です。日本人の観光客も多いようで、受付のお兄さんが一生懸命日本語で話しかけてくれました。でも、「60クローナです」と言うべきところを「60円です!」と言ってしまっていましたが・・・。ここのお土産で有名なのは、記念晩餐会でも出される、ノーベル賞のメダルを象ったチョコレート。スウェーデンのお土産に迷ったらオススメです。
その後、少し雨の降る中、ストックホルムの旧市街「ガムラスタン」を散策しました。石畳が続く中に、小さなお土産物屋さんや雑貨屋さん、カフェなどがいくも軒を連ねています。クリスマスが近づいているということもあって、かわいいグッズが所狭しと並んでいました。日曜日はお休みの店が多いスウェーデンですが、たくさんの観光客が訪れるということもあり、多くのお店が営業していました。
大聖堂、ドイツ教会などを見学した私たちは、ストックホルム駅に戻り、16:14の電車でヴェクショーに向かいました。乗ったのはスウェーデン国鉄(SJ)の"X2000"という高速鉄道。日本の新幹線のようなものです。
さてさて、この車中で試してみたのが、スウェーデンでは一般的な黒いグミ「ラクリス」。黒くて、しょっぱくて、生臭くて、まあ、日本人で「好き」という人は少ないと思うのですが・・・。何年かぶりに食べてみても、やっぱり口には合いませんでした。そんな私たちの様子を見ていたのが、隣の席に座っていた、ウプサラからルンドに向かっていた研究者の女性。「日本人の口には合わないと思うけど、スウェーデン人が海外にいると、恋しくなって送ってもらったりするのよ」と教えてくれました。スウェーデンの奥深さを改めて感じさせられました。
そうこう言っているうちに、約3時間で電車はアルベスタ駅に到着。アルベスタ-ヴェクショー間が事故で不通だということで、今回の研修でもコーディネートをお願いしている、リンネ大学の鈴木 満先生が、駅まで迎えに来てくださっていました。
ヴェクショーに到着し、ホテルにチェックインした後は、打ち合わせを兼ねて近くのイタリア料理店に。研修のスケジュールもほぼ決定し、明日からはいよいよ本格的な研修のスタートです!
Tsukasa