オリンピアスウェーデン研修2013―その6

研修6日目、ヴェクショーで迎える最後の朝。

「たくさん飲む人には集合時間を1時間早く設定すればいいんだよ!!」という鈴木先生のアドバイスがきいたのか、みんななんとか荷造りを終えて時間通りにチェックアウトをすることができました。

 

今回宿泊したClarion Collection Hotel Cardinal Växjöは、ヴェクショー駅から徒歩3分という立地もありますが、ビュッフェスタイルの夕食がついているということで大人気。スタッフもとてもフレンドリーで、オススメのホテルのひとつです。

https://www.nordicchoicehotels.se/clarion-collection/clarion-collection-hotel-cardinal/

 

さて、今日は10:00から、ホフスルンドという高齢者施設を訪問しました。ここの中の一室を利用して行われている「ルンデン」(Lunden)とうデイサービスは、小規模でとっても家庭的な雰囲気で、私のお気に入りの場所です。みなさんちょうど朝のフィーカの時間で、それぞれがコーヒーやお好きなパンやスイーツをたのしまれていました。中には「日本で噴火があって新しい島ができたんでしょう?」と、最新のニュースを教えてくださる利用者の方もいて、ビックリです。

会議室に移動して、施設長のアン=クリスティンさんとルンデンのスタッフの方からお話を伺いました。こういうときには必ずコーヒーとスイーツが出てくるのがスウェーデン流。研修中、ずっと何かを食べているような気もしますが・・・。

ヴェクショー市で受けられる高齢者福祉サービスのお話の中で、最近は特に家族介護者へのサポートを充実させているとのこと。特に、介護者に緊急事態があったときに、介護をされている人が適切なサービスを受けられるように、緊急連絡先などが書かれたカードは、日本でもぜひ導入したいものでした。日本に比べると、何歩も先を行くシステムを作り上げているにもかかわらず、「それでも改善の余地があるのよ」と常に前向きに新しいことにチャレンジしようとしている姿を見て、スウェーデンのすごさを改めて感じさせられました。

 

昼食は、大学に移動して、障害をもった方が働くカフェ・トゥーバン(Cafe Tufvan)へ。スウェーデン名物のミートボールやパスタサラダなど、ヘルシーでおいしいメニューは学生にも大人気。障害があっても、ごくごくふつうに社会の中に溶け込んでいる様子は、「ノーマライゼーション」という言葉の本当の意味を教えてくれるような気がします。

 

さて、昼食後、スタッフのみんなを駅まで送って、私と鈴木先生で少し足をのばして、私が留学していたころにとってもお世話になった、ビョーン先生(Björn Albin)のお墓参りにいきました。留学して最初の講義を担当してくれたのがきっかけで、施設に実習にいったり、調査をしたりするときには、いつも親身になって話を聞いて、アレンジやアドバイスをしてくれた、とっても優しくて温かい先生でした。今回もお会いできるのをたのしみにしていたのですが、今年、急にお亡くなりになり、再会を果たすことはできませんでした。でもきっと、どこかから見守ってくれているような気がします。

 

駅まで戻ると、もう電車の時間。今回の研修でも、何から何まで本当にお世話になった鈴木先生にお礼を言って、記念撮影をして、電車に飛び乗りました。

―西に向かうこと約2時間。私たちはスウェーデン南部の街、ルンド(Lund)に到着しました。駅までは、私の友人で、現在ルンド大学の大学院で心理学の研究をしているアルビッドくんが迎えにきてくれていました。大学の彼のオフィスに荷物を置かせてもらって、新しくできたというドイツ料理のお店へ。たくさん食べて、飲んで、しゃべって、スウェーデン最後の夜はあっという間にたのしく過ぎていきました。

 

そしてまた電車に乗って西へ。スウェーデンとデンマークをつなぐ橋、オーレスン・リンク(Øresund link)を渡ると、あっという間にコペンハーゲンのカストラップ国際空港へ。そこから地下鉄で2駅いったところの、Park Inn Copenhagen Airportが今日のホテル。とってもシンプルでモダンな北欧デザインでまとめられたインテリアで、とってもステキなインテリアでした。

 

さあ、明日はいよいよ日本に向けて出発です!!

 

Tsukasa