オリンピアスウェーデン研修2015―その6

びっくりするほど快晴のストックホルムの朝。この時期のスウェーデンでこのお天気にお目にかかることは、なかなかありません。「日頃の行いがよかったんだね」などと冗談を言いながら、1日がスタートです。


今年も宿泊先に選んだのは、"Nordic C Hotel"。駅のすぐ側でとてもオシャレな北欧スタイルのホテルで、気に入っています。実は昨日、到着して部屋に行ってみると、ドアノブがとれてドアが閉められなくなってしまうハプニングが!! すぐに電話をして見に来てもらうと、とてもよい部屋にアップグレードしてくれました。こんなハプニングも旅のたのしみのひとつですね。


朝食を済ませてまず向かったのは、ストックホルム市庁舎。市役所はもちろんですが、ストックホルム市議会や、ノーベル賞の記念晩餐会が行われるホールのある歴史的な建物で、見学ツアーに参加しようと思ったのですが、まさかの休館日!! 中に入ることはできませんでしたが、外から見るだけでもほれぼれとするような美しい建物です。


続いては旧市街であるガムラスタン(Gamla stan)へ。大聖堂、ドイツ教会、ノーベル賞博物館など、主な観光スポットを巡ってみると、あたりはすっかりクリスマスムードになっていました。クリスマスのときに飲むグレッグ(glögg)というちょっと甘いホットワインの屋台が出ていたので試してみたり、屋台のクリスマスグッズショップを覗いてみたり。この時期ならではの楽しみ方ができました。

ガムラスタンの中には数え切れないほどのお土産物屋さんがあって、店からはみ出しそうなぐらい、所狭しといろいろなスウェーデン土産を売っています。それを見ながら歩くだけでも楽しいのですが、毎年ちょっとずつ新製品が出ているので、毎年来ていても飽きないですね。


さて、今年はひとつ行ってみたい場所がありました。セルスカペット(SÄLLSKAPET)という会員制のクラブです。1800年に設立されたこのクラブは、会員数を2,000人に限定していて、国王のカール・グスタフ・16世もメンバーになっている、とても由緒正しい場所です。普通では入ることができないのですが、KOBE CLUBと提携をしているということを聞き、紹介状を書いてもらってきました。重厚な建物の中は静かで、外の喧噪とはまるで別世界。中を案内してもらうと、ダイニングルームはまるで宮殿のようでした。緊張しながらコーヒーを飲んでいると、メンバーの方が話しかけてきてくれました。「僕は日本が大好きで、レクサスを2台持ってるんだよ!!」と言ってくれて、ちょっと気持ちもほぐれました。


外に出ると、まだ16時だというのにあたりは真っ暗。街の中には屋外のスケートリンクがオープンしていて、寒さに負けず、みんな楽しそうです。「どうしてもヘラジカが食べてみたい!!」というスタッフのリクエストに応えて、エステルマルム市場へ。ここは、たくさんの種類の魚、肉、野菜、そしてヘラジカやトナカイの肉まで何でも揃う、地元の人にも観光客にも人気のスポットです。中にはレストランやイートインコーナーがあり、新鮮な食材を使った料理を楽しむことができます。

でも、ヘラジカ料理を出してくれる店を探したのですが、結局中では見つからず。困っている私たちに、「ヘラジカのミートボール、試食してみる?」と、店のおじさんがやさしく声をかけてくれました。オリンピアのマスコットキャラクターのエリィくんにはちょっと悪いなと思いながらも食べてみると、とても濃厚でしっかりとした味。ヘラジカ特有の匂いもほとんどなく、とてもおいしいミートボールでした。またひとつ、スウェーデンの人に優しくしてもらった思い出が増えましたね。


夕食を済ませたあとは、地元の人たちで賑わうパブへ。スウェーデン人は昼間はシャイな人も多いのですが、夜、こうやってお酒を飲んでいると、とっても陽気でフレンドリーになります。金曜日の夜だということもあって、店の中は大騒ぎ!! スウェーデン研修のよい締めくくりになりました。


さあ、明日はいよいよ日本に向かって出発です。トラブルなく帰れるといいですね。


Tsukasa