オリンピアスウェーデン研修2024―その2

研修2日目の今日は、8:30にまず昨日お世話になったPapperianを訪問し、3人のスタッフが漉いた紙を受け取るところからスタートしました。

 

そのまま車で北に向かい、この研修で毎年お世話になっている高齢者施設 "Toftagården"を訪問しました。インフルエンザが流行しているとのことで、残念ながらユニットの中に入ることはできませんでしたが、コーディネーターのHelenaさんから、施設運営の状況について詳しくお話を聞くことができました。特に印象に残ったのは、スタッフのプールシステム。これは、勤務予定のスタッフが急に欠勤したときに、グループを組んでいる他の施設から、スタッフを動かすことができるというものです。前日までにアサインされた場合、スタッフは拒否することができないということで、ヴェクショー市が運営する施設の中で、効率的に人材を活用していることがわかりました。

 

続いて訪問したのは、協同組合によって運営されている高齢者住宅、"HOFS PARK"。スタッフのJohanさんがここでの生活や運営の状況についてお話をしてくれました。ここには49㎡の2DKから107㎡の4DKまで約200戸の住居があり、65歳以上の方が入居できます。居室内にはシャワー・トイレ・キッチン・洗濯機などが揃っていて、快適に生活することができます。共用のプールやジムもあり、旅行や外出などのアクティビティも充実しているほか、市のホームヘルプステーションが併設されているため、介護が必要になっても安心です。協同組合方式のため、入居者が運営に関わっていることも特徴的で、例えば技術的なサポートをするチームは、週末に設備のトラブルがあると、入居者のメンバーが対応するとのことでした。入居者のみなさんがとても楽しそうに生活されている様子でした。

 

午後はこちらもこの研修でおなじみの、知的障害のある人たちのデイサービス、"Textilgruppen"へ。ここでは、メンバーのみなさんがそれぞれの持っている力を生かしながら、布にシルクスクリーンで絵付けをしたり、機織りをしたりして、とても個性豊かな作品を作り上げています。ここで作られた作品はPapperianでも販売されているほか、コミューンや企業からも直接注文が入ることも多いそうです。午後のお茶の時間"Fika"に入れてもらうと、利用者のみなさん日本のことに興味津々。スウェーデン語、英語、ブルガリア語、ギリシャ語、中国語、日本語と、色々な言語のあいさつの仕方で盛り上がりました。

 

今日の最後に訪問したのは、ヴェクショー市立図書館の中にある"Cafe Alma"。ここでは8人の知的障害のある方が働き、一般就労を目指しています。コンタクトを取っていたスタッフの方が病欠だということで、代わりにスタッフのSofiaさんに急遽対応してもらいました。実はこのSofiaさん、もともとは施設長をしていたこともあるベテランで、とても分かりやすくポイントをおさえて説明をしてくれました。特に、メンバーのみんさんの混乱を防ぐために、一つ一つの作業の手順を明確にしたり、色で表現したり、整理整頓に力を入れたりという取り組みは、とても効果的だと感じました。街の真ん中にある図書館のカフェということで、見学中もひっきりなしにお客さんが訪れていました。

 

今日は盛りだくさんの1日でランチをとるヒマがなかったので、鈴木先生と一緒に"Pizzeria Venezia"で早めのディナーとなりました。ヴェクショー市内には数多くのピザ屋さんがあるのですが、ここが一番との評判です。1人1枚、大きなピザでおなかいっぱいになりながら、今日の研修の振り返りを行いました。

 

Tsukasa